メールマガジン 第32号

ひたちものづくりサロン メールマガジン ◇第32号 2014/6/10発行

********* 今 月 号 の 目 次 **********
【1】今月のトピックス
【2】平成26年度 知的財産法改正について
【3】イベント情報掲示板
【4】ぴたっとラジオンアーカイブコーナー開設のご案内
【5】HMS賛助会員数報告
【6】編集後記
【7】事務連

★ 【1】今月のトピックス ★

 暦も6月になり、当初は夏日が続いたと思ったら今度は雨天模様で、関東地方は
先週梅雨入りしたとの報道もありました。梅雨というと「じめじめ」とか「憂鬱」と
いった感じが否めませんが、それらを吹き飛ばして今月もがんばっていきましょう!

さて、今回は、国や県の施策についてお知らせいたします。
まずは、皆さまご存じのことと思いますが「ものづくり補助金」です。
この補助金は中小企業者等が取り組む試作品や新サービスの開発、設備投資等を支援
する事業で、補助上限が通常1,000万円(成長分野型は1,500万円,小規模事業者型700万円)、
補助率2/3です。

3月14日締切り分につきましては、当県で73テーマ(社)が採択になりました。
5月14日締切り分につきましては、今月末頃に採択が公表される見込みです。
5月の締切りに乗り遅れてしまった皆様、まだ大丈夫です。経産省では7月~8月にかけて
公募を再開します。県工業技術センターや産業支援機関では申請書の申請(書き方)もお手伝い
しますので、お気軽にご相談ください。

次に、5月末から公募が始まった県の事業「処遇改善プロセス支援事業」をご紹介します。
なんだか難しそうな名称ですが、社員の給料をアップさせる、非正規社員を正社員にする、
社内の福利厚生を充実させるようなことを考えている企業さんを対象に、まずは、企業さんに、
生産力増強や生産性向上に関する社員研修、販路拡大のため展示会出展、新分野進出などの事業を
行ってもらいます。それにかかる費用については県が委託事業として企業さんにお支払いし、その
事業に実施することで会社の利益を増大させてもらいます。そして、その利益を原資に上記のような
社員の処遇を改善してもらう事業です。事業費上限は原則として1事業あたり1000万円です。
 処遇改善プロセス支援事業は第1回の締切りが9月12日です。その後も12月、1月にも締切りが
設けられており、十分に時間はありますので、ご興味のある企業の皆様、ご検討をお願いいたします。
詳細は、
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/syoukou/rosei/shoguukaizen/shoguukaizen.htm
をご参照ください。

★ 【2】平成26年度 知的財産法改正について ★

  本年4月25日に特許法等を改正する法律が成立した。
 今回の改正の趣旨は、日本が今後10年間で世界最高の「知的財産立国」を目指す中、その実現に向けて、
知的財産のさらなる創造・保護・活用に資する制度的・人的基盤を早急に整備するためとされている。
 今回の改正の背景には、平成25年6月に閣議決定された「日本再興戦略」において、知的財産戦略を強化
することが提示された点が挙げられる。安倍政権が推進するイノベーション政策の一つとして、知的財産政策は
重要な位置にあるものと考えられる。
 近年、特許の取得だけでなく活用が推進される傾向にあり、特許の量よりも質が重視される時代になった。
その意味で、特許異議申立制度の創設の意義は大きい。今後は、特許権に対する信頼性が高まることによって、
特許の活用がますます推進され、イノベーションの促進によって日本の再興が実現することに期待したい。

●特許法の改正
 特許異議申立制度の創設
   特許異議申立制度とは、第三者の特許権に対して、異議を申し立てることによって、特許の取り消しを
 求める制度である(特許法118条)。
 ・申立期間:特許掲載公報の発行日から6カ月以内
 ・申立人:何人もできる(利害関係人に限らない)
 ・申立理由:新規性、進歩性、記載要件、補正の適否等、公益的事由のみ
       (権利帰属に関する事由、例えば、冒認出願や共同出願違反等は除外)
 ・審理方法:審判官による書面審査(審査官ではなく、3名の合議体で行う)
 ・趣旨:安定した権利の早期確定が可能となる
     無効審判制度に比べ、異議申立人の負担が少ない
 
 救済措置の拡充
   災害等、責めに帰することができない事由により、特許料の納付や優先権主張ができなかった場合、
 一定の期間内に限り、当該期間の延長が可能となる。

●意匠法の改正
   意匠の国際登録を行うための条約「意匠の国際登録に関するハーグ協定(ジュネーブ改正協定)」への
加入が検討されていることによる改正である。
    各国ごとに行われる出願手続きを一元化し、国際事務局(WIPO)への一つの出願手続き(国際出願)で、
指定した国それぞれに出願した場合と同等の効果を得ることができる。

●商標法の改正
    商標の保護対象の拡充、すなわち、新しいタイプの商標(色彩、音等)を保護対象に追加された。
    従来、「色彩」については、文字、図形、記号、立体的形状との結合でなければ、保護されなかったが、
改正後は、「色彩のみ」であっても、保護対象とされ、輪郭のない単一色または色の組み合わせからなる商標も保護対象となる。
    また、「音」についても、音楽、音声、自然音等からなる商標も保護対象になる。

●著作権法の改正
    現在の出版権を紙媒体のみならず、電子媒体による出版(電子出版)に対応した出版権として、電子出版
権が創設される(著作権法79条)。
    具体的には、CD・ROM等(記録媒体に記録された著作物の複製物)による出版を行う者、および、イン
ターネット送信による電子出版を行う者に対して、出版権が認められることになる。
    今回の著作権法の改正の背景には、近年、デジタル化・ネットワーク化の進展に伴い、電子出版が増加
する 一方、出版物が違法に複製され、インターネット上にアップロードされる海賊版の被害が増加している点が
挙げられる。

★ 【3】イベント情報掲示板 ★

■FMひたち番組「ぴたっとラジオン」
 〔6月の放送予定〕82.2MHz
・6月12日(木)  19:00~19:30
 有限会社カシムラ工業所 鹿志村社長へのインタビュー(2)
・6月19日(木)  19:00~19:30
 情報工学科 芝軒太朗先生へのインタビュー(1)
・6月26日(木)  19:00~19:30
 情報工学科 芝軒太朗先生へのインタビュー(2)

■JST・首都圏北部4大学発「新技術説明会」開催
日時:2014年6月19日(木)、6月20日(金)
場所:JST東京本部別館ホール
   (東京都千代田区五番町7K’s五番町)/JR「市ヶ谷駅」より徒歩3分
本学から、工学部 松田健一先生、武田茂樹先生、藤芳明生先生、尾関和秀先生
農学部 佐藤達雄先生が発表いたします。

詳細およびお申込は、下記JSTホームページをご覧ください。
http://jstshingi.jp/4u/2014/

★ 【4】ぴたっとラジオンアーカイブコーナー開設のご案内 ★

 ひたちものづくりサロンでは昨年の9月からFMひたち(82.2MHz)の
番組「ぴたっとラジオン」の中で茨城大学の学生が企業経営者や大学教授に
インタビューするコーナー「そうだ社長になろう」「そうだ教授になろう」
を提供して来ました。この度、放送開始一周年を記念して、ひたちものづくりサロン
のホームページに専用コーナーを開設し、「そうだ社長になろう」の録音ファイル
のアーカイブ化を行いました。次のURLからIDとパスワードを入力すると
今までご出演頂いた方々の顔写真に添えてMP3ファイルのダウンロードが
できるページが開きます。是非一度アクセスしてみてください。

   ぴたっとラジオンアーカイブコーナーURL:

   http://hms.rd.ibaraki.ac.jp/pita.html

   録音ファイルダウンロード用URL:

   https://yonex0.cis.ibaraki.ac.jp/pitaradi/index.html

     ID:PITARADI パスワード:hmshacho

なお、ダウンロード用URLは著作権保護のためHMS会員専用といたしますので
一定期間経過後はぴたっとラジオンアーカイブコーナーからIDとパスワード
は削除させていただき、本メールマガジンの中でのみ公開とさせていただきます。

★ 【5】HMS賛助会員数報告 ★

 賛助会員の募集を開始してから現在までに17社からのお申込みをいただいて
おります。
 皆様の浄財を少しでも地域活性化に活かす為、賛助会員費(一口2万円)を
1社でも多くご協力頂きたくお願い申し上げます。
 また、昨年までにご入会いただいた賛助会員様には今年度分請求書を送付させて
いただいております。
 今年度も当サロンへのご指導・ご協力をよろしくお願いいたします。

■HMS賛助会入会のメリット
 1.産学官金各界関係者との人的ネットワークが広がり、ビジネスチャンス
   が増大します。
 2.大学の教員、学生(留学生含む)との交流機会が増えます。
 3.コーディネーターを介した技術相談・共同研究により企業の課題が解決
   されます。
 4.賛助会員の企業・団体の方はHMS主催の有料イベントの会費の割引特典
   があります。
 5.賛助会員の企業・団体には茨城大学より参画官連携に関するシーズ集、
   広報誌ほかをお届けします。

■加入申込み・問合せ先
 茨城大学社会連携センター日立分室(旧:産学官連携イノベーション創成機構)
産学連携室内 HMS事務局
 TEL:0294(38)5005
  
 詳細は下記ホームページをご覧ください。
 http://hms.rd.ibaraki.ac.jp/index.html#about

★ 【6】編集後記 ★

 6月は梅雨とともに衣替えの季節ですね。県庁では5月下旬からクールビズが始まって
いますが、今年でデビュー3年目となるハッスル黄門のポロシャツ姿で執務する職員の姿も
日に日に増えてきており、色カラフルな職場もすっかり定着したように思えます。ちなみに、
ハッスル黄門のポロシャツは、毎年新作が市販されていますので、ご興味のある皆さま、是非
お買い求めください!!
6月の季語としてとても素敵な響きを持つ言葉に「ジューンブライド」がありますね。わが
職場でも、まさにこの言葉にあやかって、ゴールインしたメンバーがおります。さらに偶然にも
同日に別なメンバーに赤ちゃんが誕生し、お祝いモードが続いています。
この明るい話題に自分の気持ちを同調させて、忙しい毎日を乗り切って行きたいと思います。

HMS幹事
茨城県商工労働部産業技術課
高野佳樹

★ 【7】事務連絡 ★

■本メールマガジンにてHMS会員様向けに周知したい案をお持ちの事業者様は
是非、下記メールアドレス宛にご連絡ください。

 HMS事務局:hms-jimukyoku@ml.ibaraki.ac.jp

■HMSのホームページから、ひたちものづくりサロンメールマガジンのバック
ナンバーが確認できます。
皆様、ぜひご活用くださいませ。


※アクセスには参照用(下記)のID・パスワードが必要になります。

 ID:hms-mail
 Pass: maga2012

HMSメールマガジンバックナンバー
URL:http://hms.rd.ibaraki.ac.jp/back/backtop.html

■FMひたち番組「ぴたっとラジオン」のインタビューコーナー、「そうだ社長になろう」
の録音ファイルが以下からお聞きいただけます。是非アクセスしてみてください!

録音ファイルダウンロード用URL: https://yonex0.cis.ibaraki.ac.jp/pitaradi/index.html
 
 ID:PITARADI パスワード:hmshacho

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発行者:ひたちものづくりサロン事務局
茨城大学 社会連携センタ―日立分室 産学連携室
〒316-8511 茨城県日立市中成沢町4-12-1
TEL: 0294-38-5005 FAX: 0294-38-5240
E-mail: hms-jimukyoku@ml.ibaraki.ac.jp
※このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・
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