メールマガジン 第17号

ひたちものづくりサロン メールマガジン ◇第17号 2013/3/11発行

********* 今 月 号 の 目 次 **********
【1】今月のトピックス
【2】茨城大学シーズ紹介
【3】イベント情報掲示板
【4】FMひたち番組「ぴたっとラジオン」放送時間変更のお知らせ
【5】HMS賛助会員数報告
【6】編集後記
【7】事務連絡

★ 【1】今月のトピックス ★

タイトル:産学官連携と学生
 3月に入りいよいよ春を迎えましたが、先月までの寒さとは対照的に急に暖かい日が続くようになりました。気温の上昇とともに花粉も飛散しており花粉症の方には難儀な季節かと思います。暑さ寒さも彼岸まで、とは良く言ったもので偕楽園の梅もこれから本番といったところでしょうか。

 さて、本メールマガジンの昨年11月号では「学生と企業の距離感」と題して「学」における学生の存在について考察させていただきました。産学官連携というと、一般には企業のニーズと大学のシーズのマッチングを図りイノベーションを創成することと考えられがちですが、学生を地域に呼び戻し定着してもらうことも大きな課題ではないかと思います。
その趣旨から、学生と地元企業の距離感を縮めるための具体策として、ひたちものづくりサロンでは昨年9月より地元ラジオ局であるFMひたちの番組「ぴたっとラジオン」の中の「そうだ社長になろう」と題するコーナーのスポンサーになっております。同番組は、地域活性化へ向けての広義の産学官連携に携わる中で「学」の中の「学生」にスポットを当て、学生が主役となって企画運営すべく発足したものです。学生側から企業経営者へのインタビューを通して、会社の概要、経営の考え方、苦心談、そしてこれからの若者への期待などを述べていただき、そのやり取りを番組の聴取者、特に若者、学生に共有していただくことを目的としています。

 これまでに日立市内の企業経営者として5人の方々にご出演いただきましたが、お陰さまで何とか軌道に乗ってきたと感じています。放送時間が毎週火曜日の18時からということで、なかなかゆっくり聞くことが出来ないというご指摘もあり、4月からは毎週木曜日の19時からに変更する予定です。合わせて、過去の放送内容を聞きたいとの要望もいただいており、当サロンの会員に限りインターネット経由で聞くことができるよう現在アーカイブ化の準備を進めております。更に、ご出演いただいた企業経営者の方々に定期的に一堂に会していただき、インタビューを行った学生、一般学生有志達と街中で直接接していただく場を作りたいと考えております。

 一方で「産学官連携と学生」という視点では、この度国会で成立したH24年度補正予算の中に全国中小企業団体中央会による「地域中小企業の人材確保・定着支援事業」の公募が含まれています。本公募の「事業の背景と目的」には次の通り述べられています。

<公募より引用>
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景気の先行きが不透明な中、中小企業・小規模事業者における大卒者等の採用活動は、依然、困難な状況にあります。その理由としては、大学生等が多く利用する大手ナビサイトに企業が登録するための費用が高額であり容易に活用できないことや、大企業と同じ土俵では関心を集めにくいことが挙げられます。これら中小企業・小規模事業者にとって、大学等教育機関(以下、「大学等」という。)のキャリアセンターは以前より大学生等との重要な接点ですが、中小企業・小規模事業者は採用も不定期であり採用活動に人員を割くことが困難なことから、単独では大学等に求人票を出す程度にとどまり、大学等と顔の見える関係を構築することは困難な状況です。また、大学等から新卒者等を採用できたとしても、人材に係る投資を単独では必ずしも十分に行える環境ではないことが、採用や育成の抑制要因となっており、離職率にも拍車をかけています。
一方、近年の就職環境の悪化から、中小企業・小規模事業者に目を向ける大学生等も増加しているものの、求人票等の限られた情報では中小企業・小規模事業者で働く魅力が十分に伝わっておらず、雇用のミスマッチが生じています。
これらの問題を解決するためには、地域の中小企業・小規模事業者が一体となって活動し、地域で日常的に大学生等と中小企業・小規模事業者が顔の見える関係を築くことが最も効果的と考えられます。
そのため、本事業では、豊富な企業情報を有する中小企業・小規模事業者を支援する機関が大学、ハローワーク等と連携して、日常的な関係づくりから、中小企業・小規模事業者と新卒者等のマッチング、人材育成・定着までを一体的に実施する取組みに対して補助することにより、中小企業・小規模事業者の将来を担う若手人材を恒常的かつ円滑に確保でき、地域において自律的に回る仕組みを構築することを目的とします。
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 上記は、まさに我々が産学官連携の中で取り組むべき大きな課題の一つであり、当サロンとしても正面から向き合っていきたいと考えております。
 当サロンとしては、ひたち=日立+常陸における産学官連携のプラットフォームとして役立つことを標榜しておりますが、その活動の中に、学生と企業の距離感を縮める役割りも果たせたらと考えております。FMひたちの番組の中で回を重ねていく過程で更に具体的な課題が見えて来れば、その実現に向けて微力を尽くしたいと願っています。
 このメールマガジンを読んでおられる皆様から、こうしてはどうか、といったご意見、ご提案があれば遠慮なく事務局までメールなどでお寄せいただければと思います。
 何卒宜しくお願い申し上げます。

★ 【2】茨城大学シーズ紹介 ★

■ 今月は農作物関連技術に関する茨城大学出願特許をご紹介致します。

・〔発明の名称〕 農業用植物の熱ショック処理装置及び熱ショック処理方法  
  特許第4863305号

 〔要約〕 生育しつつある植物に周辺温度環境の影響を受けずエネルギーロスの
      少ない熱ショック処理装置を提供する。

 詳細は http://www.rd.ibaraki.ac.jp/titeki/tokkyo/p039.pdf を参照下さい。

・〔発明の名称〕 イネ雑種弱勢原因遺伝子HWC1、HWC2を利用した雑種弱勢の人為的誘導
  特許出願番号:特願2009-212278  特許公開番号:特開2011-55806

 〔要約〕 イネの雑種弱勢原因遺伝子を単離して、当該遺伝子を利用して雑種弱勢または
      過敏感細胞死を人為的に誘導する技術を提供する。

 詳細は http://www.rd.ibaraki.ac.jp/titeki/tokkyo/p070.pdf を参照下さい。

・〔発明の名称〕 ヤーコンシロップの製造方法及び
           該製造方法によって得られるヤーコンシロップ  
  特許出願番号:特願2011-007006  特許公開番号:特開2012-147690

 〔要約〕 フラクトオリゴ糖の含有量が高いヤーコンシロップを効率的に得るヤーコンシロップの
      製造方法及び該製造方法によって得られるヤーコンシロップを提供する。

 詳細は http://www.rd.ibaraki.ac.jp/titeki/tokkyo/p110.pdf を参照下さい。


その他にも茨城大学では多くの特許を出願しております。
公開特許は茨城大学のホームページに掲載しています。
     http://www.rd.ibaraki.ac.jp/titeki/patent-list.html

茨城大学ではこれらの特許を企業の皆様にご活用頂ける機会を探しております。
これらの特許に関心がございましたら、どうぞ下記窓口までご連絡下さい。
 茨城大学 産学官連携イノベーション創成機構 知的財産部門
 〒316-8511 日立市中成沢町4-12-1
Tel : 0294-38-7281 Fax : 0294-38-5240
 E-mail: chizai@ml.ibaraki.ac.jp

★ 【3】イベント情報掲示板 ★

■FMひたち番組「ぴたっとラジオン」
 〔2月~3月の放送予定〕82.2MHz
・3月12日(火) 18:00~18:30
 株式会社小峰製作所 小峰社長へのインタビュー(2)
・3月19日(火) 18:00~18:30
 情報工学科 佐々木稔先生へのインタビュー(1)
・3月26日(火) 18:00~18:30
 情報工学科 佐々木稔先生へのインタビュー(2)
・4月 4日(木) 19:00~19:30
 株式会社宮本製作所 宮本社長へのインタビュー(1)
・4月11日(木) 19:00~19:30
 株式会社宮本製作所 宮本社長へのインタビュー(2)

■「平成24年度経済産業省関連補正予算説明会」のご案内

  平成24年度経済産業省関連補正予算案について,その概要が 発表になったところですが,この度詳細についての説明会を開催することとなりました。
  つきましては,当該補正予算に係る事業に御興味のある方は, 是非御参加くださいますよう御案内申し上げます。

 【日時】 平成25年3月22日(金)13:30~
 【場所】 茨城県市町村会館1階 講堂
        水戸市笠原町978-26)
       http://www.shichouson-ib.or.jp/sougou/03_kaikan/04_access.htm
 【内容】 平成24年度経済産業省関連補正予算のうち,
       「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」
       http://www.iis-net.or.jp/pdf/H24monodukurihojyokin.pdf
       の内容を中心に説明。
       (説明者:経済産業省関東経済産業局 地域経済部)
 【対象者】 茨城県内に工場又は事業所を有している中小企業者
        ※定員は230名(先着順)
 【参加料】 無料
 【申込方法】「平成24年度経済産業省関連補正予算説明会 参加申込書」
        に必要事項を御記入のうえ,平成25年3月15日(金)
        までにFAX又はメールで御返信ください。
       〔参加申込書URL〕
        http://www.iis-net.or.jp/oshirase/H24hoseisetumeikai.pdf
        ※定員を超え参加できない場合のみ御連絡させていただきます。
        ※なお,メルマガ以外でも,ホームページ,FAX等でも同様に
         御案内しておりますので,御了承ください。
 【主催】  茨城県,公益財団法人茨城県中小企業振興公社
 【お問合せ先】(公財)茨城県中小企業振興公社 企業振興課
         水戸市桜川二丁目2番35号 茨城県産業会館9階
         TEL 029-224-5317  FAX 029-227-2586

★ 【4】FMひたち番組「ぴたっとラジオン」放送時間変更のお知らせ ★

 4月からぴたラジの放送時間が、毎週木曜日19:00からに変更になります。
ぜひ4月から上記時間には82.2MHzにチャンネルを合わせていただきますようお願い致します。
3月12日~4月11日までの放送予定については、上記イベント情報掲示板をご覧下さい。

★ 【5】HMS賛助会員数報告 ★

 賛助会員は24年度に入ってから5社よりお申し込みを頂き、現在17社となりました。
  皆様の浄財を少しでも地域活性化に活かす為、賛助会員費(一口2万円)を1社でも多くご協力頂きたくお願い申し上げます。
  また、賛助会員の皆様には、今年度分会費をお納めいただき誠にありがとうございます。
  引き続き当サロンへのご指導・ご協力、よろしくお願いいたします。

■HMS賛助会入会のメリット
 1.産学官金各界関係者との人的ネットワークが広がり、ビジネスチャンス
   が増大します。
 2.大学の教員、学生(留学生含む)との交流機会が増えます。
 3.コーディネーターを介した技術相談・共同研究により企業の課題が解決
   されます。
 4.賛助会員の企業・団体の方はHMS主催の有料イベントの会費の割引特典
   があります。
 5.賛助会員の企業・団体には茨城大学より参画官連携に関するシーズ集、
   広報誌ほかをお届けします。

■加入申込み・問合せ先
 茨城大学産学官連携イノベーション創成機構 産学連携室内 HMS事務局
 TEL:0294(38)5005
  
 詳細は下記ホームページをご覧ください。
 http://hms.rd.ibaraki.ac.jp/index.html#about

★ 【6】編集後記 ★

 昨年末の総選挙での政権交代を受けて、円安、株高への転換が顕著であり、アベノミクスという単語が
世界中で認知され概して高い評価を受けているようです。日経平均株価もリーマンショック以前の相場に
復帰し、今度こそ本当にデフレスパイラルからの脱却が図れるのではないかという期待感が各局メディア
から伝わってきます。季節的にも冬から春になりだんだん暖かくなって参りますが政治経済の面でも
暖かくなって欲しいものです。ひたちものづくりサロンとしても主に県北地域の産学官金連携のプラット
フォームとして少しでも多くの皆様から認知されるよう努力して参りたいと思います。

ひたちものづくりサロン代表幹事 太田秀夫

★ 【7】事務連絡 ★

■本メールマガジンにてHMS会員様向けに周知したい案をお持ちの事業者様は
是非、下記メールアドレス宛にご連絡ください。

 HMS事務局:hms-jimukyoku@ml.ibaraki.ac.jp


■HMSのホームページから、ひたちものづくりサロンメールマガジンのバック
ナンバーが確認できます。
皆様、ぜひご活用くださいませ。
※アクセスには参照用(下記)のID・パスワードが必要になります。
※今年度よりパスワードが変更になりました。

 ID:hms-mail
 Pass: maga2012

HMSメールマガジンバックナンバー
URL:http://hms.rd.ibaraki.ac.jp/back/backtop.html

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発行者:ひたちものづくりサロン事務局
茨城大学 産学官連携イノベーション創成機構 産学連携室
〒316-8511 茨城県日立市中成沢町4-12-1
TEL: 0294-38-5005 FAX: 0294-38-5240
E-mail: hms-jimukyoku@ml.ibaraki.ac.jp
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