メールマガジン 第1号(創刊号)

ひたちものづくりサロン メールマガジン ◇第1号(創刊号)2011/11/10発行

ひたちものづくりサロン会員の皆様
ひたちものづくりサロンは従来のシーズ主導型の運営を見直し、今年の10月から ニーズ主導型運営を指向して再出発いたしました。同時に広報活動の一環として今月より このメールマガジンを発刊することにいたしました。因みに10月1日断面の当方で把握 している会員数は企業関係者172人、支援機関39人、茨大関係者74人、役員8人であり、 合計293人になりますが、ひとまず全会員宛て発行させていただきます。
いろいろ慣れない点が多い中で何とか発刊に漕ぎ着けましたが、これから会員の皆様 からのご意見もいただきながら改善すべきは改善しより良いメールマガジンを指向して 参りたいと思います。何卒ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

********* 今 月 号 の 目 次 **********
【1】 第1回年次総会における友部会長挨拶
【2】 今月のトピックス
【3】 産学官連携シーズのご紹介
【4】 イベント情報掲示板
【5】 編集後記
【6】 事務連絡

【1】   ★ 第1回年次総会における友部会長挨拶 ★

ひたちものづくりサロンの再出発に伴い去る10月19日(水)に第1回年次総会が 茨城大学工学部にて開催されました。
当日は同大学工学部恒例の研究室訪問交流会と 同日開催となり盛会裏に終えることが出来ました。 第1回年次総会の次第は次の通りです。

(1) 会長挨拶 
       ひたちものづくりサロン会長 友部英一 (日立商工会議所副会頭)
(2) ひたちものづくりサロンの再出発とグループ活動のご紹介
       ひたちものづくりサロン代表幹事 太田秀夫 (茨城大学産学官連携イノベーション創生機構特命教授)
(3) 茨城大学の産学官連携活動について
       茨城大学産学官連携イノベーション創生機構 機構長 前川克廣 (茨城大学工学部教授)

友部会長からのご挨拶は次の通りです。

ただいま、ご紹介を頂きました友部でございます。 日立商工会議所の副会頭を仰せつかっております。
まず、3月に発生した東日本大地震により被災された方々には、心からお見舞い 申し上げます。震災はもとより、原発事故という前代未聞の出来事から、我々の 事業環境も大きく変化しており、経済団体として地元企業の支援・相談をはじめとし、 茨城大学との連携を更に強化しながら、当地域の経済活性化に向けた取組みを、1歩 ずつ進めたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

さて、このたび、ひたちものづくりサロンの新たなスタートにあたり、会長という 大役を仰せつかりました。
さかのぼれば、ひたちものづくりサロンは、県北臨海地域における産業活性化を 図るため、茨城大学工学部と日立商工会議所、県、日立市、支援機関など、産学官 メンバーにより組織された「ひたちものづくり協議会」が、平成16年7月、企業と 大学との研究交流を促進し、地域に貢献することを目的に、「ひたちものづくりサロン」 を設立、大学教員と企業の交流・融合の場として活動をしてまいりました。 今回の第2期ものづくりサロンは、この発展版として、当日立地域はもちろんのこと、 県内外を含めた産学官金の各界関係者、学生も巻き込んだ「出会いと相互連携の場」 として活動することを目的としております。

大震災により環境が変わった今、技術や人材など、新たな出会いの場を創造するには、 非常に良いタイミングであると言えます。
お気づきの方も、いらっしゃったかとは存じますが、ここでは、新たな取組みとして、 産学官金という事で金融業界にも、参画していただき、出会いと相互連携の上に、より 具体的に、茨城大学が集積してきた研究シーズと地域企業のニーズとをマッチングさせ、 ものづくり技術の高度化や新製品開発への実現を高める仕組みが、具体的に進められる よう計画されています。

昨年は、産学官金の先進事例として山形大学へ訪問し金融機関のコーディネート活動や 商店街活性化に結びつける街中サテライト教室への取り組みについて研修してまいりました。 商店街の活性化は、日立市においても重大な課題であります。 そして、今年は山梨大学へ訪問し、その取組みについて、つぶさに研修して参りたいと 計画をしております。

こういった取組みが、近い将来、地元中小企業の経営革新や技術革新につながるよう 大いに期待しているところであり、このサロンが、地域の基幹産業を活性化できるチャン ネルを増やし、更にそこへ大学の英知を結集し、「マイビジネスプラスワン」を目標に した活動を展開したいと考えております。 最後になりましたが、ご参集いただいた皆様に、当サロンの趣旨を充分にご理解いただき、 サロン活動に対するご支援ご鞭撻を、切にお願い申し上げまして、甚だ簡単ではございま すが、スタートにあたってのご挨拶といたします。 本日はありがとうございました。

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【2】   ★ 今月のトピックス ★

この度、ひたちものづくりサロンのホームページを全面改訂し11月8日に公開しました のでご連絡申し上げます。新しいひたちものづくりサロンの概要、入会メリット、各グループ の紹介、入会申込書ファイル、会則もダウンロードできます。
また、このメールマガジンの バックナンバーも会員パスワードを入れれば閲覧可能とする予定です。是非とも会員増強に 役立てていただければと思います。 ひたちものづくりサロンホームページURL:http://hms.rd.ibaraki.ac.jp/
(注)もしも以前のホームページが表示される場合はブラウザ上部の更新ボタン を押していただければ新しいホームページが表示されます。

【3】 ★ 産学官連携シーズのご紹介 ★

10月19日に開催された茨城大学工学部研究室訪問交流会で紹介された研究室と その担当教員、見学内容です。当日はAコースとBコースに分かれて見学いただきました。 興味のある方は、ひたちものづくりサロン事務局宛てメールで問い合わせいただければ 担当コーディネータが対応させていただきます。

Aコース

(1)研究室名:「NANO-ENGINEERING LAB. (nLab)」
担当教員:知能システム工学領域 周立波教授、清水淳准教授、小貫哲平准教授、 尾嶌裕隆講師
見学内容:「半導体材料の精密加工および評価」
半導体材料の精密加工および評価を主とした関連研究内容及び設備を紹介。

(2)研究室名:「半導体研究室」
担当教員:電気電子工学領域 鵜殿治彦准教授
見学内容:「資源・環境リスクに対応したシリサイド半導体の開発とグリーンエネルギーへの 利用」
地殻中の元素資源量が豊富かつ毒性の低い元素で構成されるシリサイド半導体は 資源・環境リスクの低い新規の半導体として注目できる。見学ではシリサイド半導体の 開発を通じて明らかになった特徴を利用した熱電発電やシリコン系薄膜太陽電池の研究 について紹介する。

(3)研究室名:「プラズマ研究室」
担当教員:大学院理工学研究科応用粒子線科学専攻 池畑隆教授
見学内容:「プラズマ・ビーム技術の材料デバイス、環境分析分野への応用」
イオン・プラズマ技術を応用したものづくり支援ツール、分析ツールの開発をめざす。 例として、絶縁性基板の超平坦化イオン研磨技術、成膜ツールとしての大電力パルス スパッタHPPS、残留農薬の迅速分析研究を紹介する。

(4)研究室名:「材料力学研究室」
担当教員:機械工学領域 堀辺忠志教授、大学院生
見学内容:「欠陥の同定法」
構造物中の亀裂は、重大な事故を招来することがあり、亀裂の早期発見は重要な課 題で ある。 本研究室では、構造物に潜む亀裂をリアルタイムに発見するための実験的手法につ いて 解説する。

Bコース

(1)研究室名:「構造・地震工学研究室」
担当教員:都市システム工学領域 呉智深教授、車谷麻緒講師
見学内容:「光ファイバセンサによる構造ヘルスモニタリング」
橋桁と交通荷重に関する簡易的な試験を行います。レール底面に光ファイバセンサ を設置し、鉄球を転がすことで、光ファイバセンサの精度・感度を実証するとともに、 計測したひずみ量をもとにレールの挙動を捉えます。

(2)研究室名:「景観・空間設計研究室」
担当教員:都市システム工学領域 小栁武和教授、桑原祐史准教授
見学内容:「衛星リモートセンシング/簡易センシングとGISによる地理/環境 情報の生成」
研究室では、南太平洋島嶼国(ツバル、マーシャル)や東南アジア諸国(ベトナム、 タイ)といった海外の国々や、茨城県内を対象として、土地被覆やDEMそしてCO2濃度 の変遷情報を生成,マッピングしている。現地調査によるトゥルース取得により、 新たな情報生成と確認も行っている。これらの研究事例を紹介する。

(3)研究室名:「米倉研究室」
担当教員:情報工学領域 米倉達広教授、研究室学生
見学内容:「震災・復興支援にみるソーシャルメディアの威力」
本研究では,茨城県北地域において震災時の情報共有手段に関するアンケート調査を 実施し、大震災時における情報共有手段の調査を行なった。また物資支援,住居支援, 義援金・支援金支援の3つの形態を通して、ソーシャルメディアによる被災者と 支援者と仲介者の関係を調査したので報告する。

(4)研究室名:「米倉研究室」
担当教員:情報工学領域 米倉達広教授、研究室学生
見学内容:震災・復興支援パッケージ「穴ぼこドットコム」
本研究は,道路や橋梁の損壊情報を一般市民から行政機関などに手軽に連絡できる 手段に関するものである。携帯電話のカメラ機能を用いて現場の状況を撮影し、 その画像をメールで既定サイトに通報することで特に震災後の復興支援にも寄与 することが期待できる。

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【4】    ★ イベント情報掲示板 ★

■海外最新経済セミナー「躍進著しい新興国の現場から」 ~東南アジア、インドの事例を中心に~
【日時】2011年11月15日(火) 13:30~16:00
【場所】日立シビックセンター多用途ホール
講師は、独立行政法人日本貿易振興機構 海外調査部アジア大洋州課長 若松勇氏です。 定員は、先着100名。
【詳細】http://www.city.hitachi.ibaraki.jp/viewer/info.html?id=7151

■「第4回 首都圏北部4大学連合(4u) 知財実践セミナー」開催のお知らせ
【日時】2011年11月15日(火) 13:30~16:30
【場所】群馬大学太田キャンパス
【詳細】http://www.rd.ibaraki.ac.jp/top/111115-4u.pdf

■「第2回 首都圏北部4大学連合(4u) 食の安全と健康シンポジウム」開催のお知らせ
【日 時】2011年11月17日(木) 13:00~17:20      
【場 所】館林市文化会館
【詳細】http://www.ibaraki.ac.jp/events/2011/11/011643.html

【5】      ★ 編集後記 ★

ひたちものづくりサロンは平成16年7月からスタートしましたが、この度装いを新たに 再出発するに際し、ぜひともメールマガジンを発刊しようということになりました。私たち としては初めての経験でありいろいろと試行錯誤を繰り返しながら何とか第1号(創刊号) 発行の運びとなりました。
今後第2号、第3号と毎月発行する予定ですが、関係スタッフ一同 一生懸命取り組む決意です。改善すべきは改善し、内容を充実させていきたいと考えており ますのでお気づきの点などあれば事務局宛てメールでご指摘いただければと存じます。皆様の ご指導、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。(HMS代表幹事 太田)

【6】      ★ 事務連絡 ★

ひたちものづくりサロンでは年次総会の出席者には紙媒体で会員名簿を発行することに しています。この度再出発に際し、会員名簿の整備を進めており、来春の年次総会までに 皆様に配布できるようにしたいと思っています。本メールマガジンは現在までに当方で メールアドレスを把握している全ての会員の皆様に発行しますが、会員継続のご意思の ない方、あるいはメールマガジンの受信を希望されない方は折り返し事務局までその旨 お知らせください。

発行者:ひたちものづくりサロン事務局 茨城大学 産学官連携イノベーション創生機構 産学連携室
〒316-8511 茨城県日立市中成沢町4-12-1
TEL: 0294-38-5005 FAX: 0294-38-5240 E-mail: hms-jimukyoku@mx.ibaraki.ac.jp
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